Archive for 8月, 2013

第24回いじめ・虐待防止フォーラムのご報告

【第24回いじめ・虐待防止フォーラム】

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2013年(平成25)7月23日(火)新宿区大久保地域センターで、児童虐待防止の市民活動団体サークル・ダルメシアン主催による《第24回いじめ・虐待防止フォーラム》が開催された。

第一部は、カウンセラーでもありサークル・ダルメシアン代表の岡田ユキによる特別講演が行われた。

【子どもがAC(アダルトチルドレン)化傾向に向かう社会構造】

岡田 「成人して見た目は大人なのに、精神的成長が伴わず内面が子どものままの大人が増えてきたのは、現代日本が抱える負の社会構造だ。 この現象とは逆にAC(アダルトチルドレン)とは、子どもなのに大人のような言葉使いや振る舞いをする人をいい、典型的な例としてボクサーの亀田興毅(長男)氏があげられる。 彼の弟がボクシングの対戦相手であった内藤選手と試合をした際、弟が犯した違反行為に対し本来保護者の父親が取るべき責任を、長男の興毅氏がマスコミに向かって謝罪した一件があった。 あるいは、興毅氏がチャンピオンになった時のセレモニーで、本人が身につけたチャンピオンベルトと同じものを、父親にも与えたことは不思議な光景として映し出された。―――この例のように、ACとは子どもなのに大人の振る舞いをしなければならなかった人のことをいう。

【虐待死という事】

虐待死する事件の背景は、親の要求を子がすべて受け入れざるを得ない状況に陥ってしまうこと。 親が子に対し一方的な押しつけで『トイレからでるな!』と言われたら、そのまま閉じこもり餓死するといった事が後を絶たない。 このような事を起こしてしまう親は、母性(父性)のない親で、子側は逆に母性愛が非常に強い子になってしまいACとなる」

会場から質問

「普通の家庭でも子どもを産んだからといって、すぐに母親にはなれないですよね。 生れてきた赤ちゃんは無力であって、母親も赤ちゃんと日常を過ごすことによって、日々母性愛というものが育まれて母親となっていくと思う。―――岡田さんが今言われた、子が母性愛を持っているというのは、シックリ理解できないのだが・・・、

親に見捨てられると子は無力だから、ある意味親に依存しなければ生きていけない。 だから子は親の要求を先取りする本能を持っていると、言いたいのではないかと理解しますが、これでよいのでしょうか!?」

岡田 「そういう部分もありますが・・・、表記に上げた“虐待を見分ける3つのポイント”がある。これは子が本来持っている要素で

優しすぎる子。 ②親のことが大好き。 ③天然ボケな人。

などが上げられる。

ACの人は、自分の幸せよりも世の為人の為になる傾向の人が強く、

虐待を受けた親であっても、親が喜んでくれることが自分の喜びと感じる人である。

【氣學という教え】

かつて日本には「氣學」という“人になる教育”が存在した。

第二次世界大戦前まであったこの氣學は、日本古来の武士道・道徳・帝王学として教えられてきたもの。 世界の中でも小さな島国の日本民族が、どうして世界を相手に戦い脅かす程の存在を作り上げたのかを、米国が徹底的に調査精査した判断結果、日本國の凄さはこの「氣學」という教えにあると着目した。 占領下において制度改革等の日本教育から、「氣學」という存在を消してしまった史実が、米国GHQの話である。

この「氣學」教えのなかに“男性は一徳、女性は三徳”あるというものがある。 “男性は生涯夢を追い続ける子どもである”という意味を、一徳(いっとく)という言葉で表し、“女性は女から妻へ変わり母となる進化の過程” を三徳(さんとく)という形で表現した。

【性的虐待が招く社会的翳(かげ)り】

私には、7歳年上の兄と5歳上の兄がいて、小学四年生の時この7歳上の実の兄から性的虐待を受けた。 このことは決して許されるものではないが、女性として年を重ね状況が判り出すと許せる心境になってくる。

一方、男性が性的虐待を受けた場合、その反動は自分よりも弱い対象へ向けられてしまう。 実の母親から性的虐待を受けた息子は、まず動物を傷つける行動へ走り、さらにエスカレートしていくと殺傷してしまうというように過激な行動に至る。 その後事件になる幼児殺人を招いているのが、これまでに起きた悲劇的結末だ。

会場から質問

「かつて神戸市須磨区で起きた当時14歳の中学生による連続児童殺傷事件や、宮崎勤死刑囚も動物虐待から幼児へ向けられていったのでは!?」

岡田 「そうですね。 大阪教育大学附属池田小学校事件の宅間守死刑囚もそうでしたが、彼らはある意味社会の被害者でもあった。 当時私は事件を起こした加害者について、幼少期何らかの虐待を受けて育ったのではないか!?と感じていて、これらの事件加害者に接見していた東海女子大学助教授の長谷川博一氏にコンタクトをとり、加害者の背景を聞き出した」

【事件が繰り返される要因】

大阪教育大学附属池田小学校事件の宅間守元死刑囚も、幼少期虐待を受けて育っていた。 獄中の彼と接見した長谷川氏から聴いた話では、『自分を育てた親の非業さを、世に説いて欲しい』と願っていたという。 さらにその時彼が語ったのは『自分は社会の被害者でいい。 幼い命を殺してしまったことは、本当に申し訳なかった・・・だけど、自分としてはあんなことをするしか手段が見つからなかった。 誰一人として自分を助けてくれる人もいなかったし、あのような事件を起こしたから自分は死んでいく。 御遺族の方々には本当に申し訳なかったと思っている』と言い残し亡くなって逝ったという。

ところが、彼と接見した長谷川氏は宅間のことを心底理解できていなかったし、罪を犯した宅間守という男の真実背景を、腐敗している社会に対し警鐘を鳴らす様なパワーもなかった。 これは御遺族に対し自分の発言する内容で何を云われるか判らないという怖さから、接見内容を伏せているのだろう。 長谷川氏は以前サークル・ダルメサシアン主催のシンポジウムに出席して頂いた。当初ボランティア(手弁当)とのお話だったが、シンポジウムの開催日近くになって、本人から交通費、宿泊費等の負担を求められ、サークル・ダルメシアンがすべての費用を負担することになった。「みにくいあひるの子供もたち」改訂版出版の際に寄稿文をお願いした際、無償で承諾していただいた。出版直前の時点で、本人からの強い希望で、金銭的な条件をいってこられたため、今回は寄稿文の掲載をお断りすることになった。

犯罪事件を起こした事実は当然許されるものではないが、加害者となってしまった彼ら自身、虐待を受けていたことを抑圧されてきた感情の発散先が、幼児に向けられていった心理を充分に理解分析している人がいないというのも、この種の事件が繰り返される要因にもなっており、長谷川氏が心底理解していないというのは、この一点に尽きる。  社会も事件を起こした人を裁くことのみに重きを置き、あるいは死刑執行という“応報刑主義”(刑罰は犯罪により生じた害悪に対する応報であると考える立場。いわゆる旧派・古典学派)で犯罪者の更生へ向かわせる道さえ閉ざしてしまう。 私の視点で虐待の問題を見られる人がいない。この点は非常に難しい問題ではあるが、議論の喚起を促したい。

【虐待を受けて育った人は・・・】

私は2000年からカウンセラーとしての活動を始めた。

同年「みにくいアヒルの子どもたち」という本を出版し、全国から多くの人の反響を得て手紙が送られてきたが、誰一人として実名が書かれてなかったことを憂い、私はこれらの人の代弁者となり活動をしていく必要があると実感した。 当時「虐待死をまぬがれて」という小冊子を発行して無料配布していた私たちは虐待死事件のあった栃木県小山市を訪れ、担当者のあまりの意識の低さに愕然とした。

栃木県小山市で起きた幼児殺人事件がきっかけで“オレンジリボン”の活動が始まるが、事件当初は民間、行政ともに虐待に関する取り組みに関しては影も形もなかった。

「虐待死をまぬがれて」の小冊子は、行政担当者へ向けて、虐待を受ける過程とか子どもたちの心情を理解してもらいたいという想いで配布していたが、当の行政担当者から出てくる言葉は、皆一様に『世の中には完璧な人はいないのだから・・・』をよく耳にした。 まるで他人事のような印象に対し“虐待を受けている子どもたちというのは、親が放つ鋭利な刃のような感情の受け取りに失敗すると命がないのだ。 これは親の感情を読み違えると、殺されてしまうということ。 この経験は私が幼少期に体験していることなので、行政に携わる人が『世の中に完璧な人はいない』という発言には、どうしても納得が出来なかったのである。 虐待を受けて育った子の傾向を考えると、幼少期から虐待による人間的成長を遂げている為、仕事においては常に底力を発揮し、社会で成功している人が多い。

【岡田式AC判別法】

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一般の人を、人生の目標達成度合いで数値化した時、100%の達成度合いと表した。 一般の人が成長してきた過程は、0歳で誕生し人として学ぶべき愛情や、生きていく上で必要な厳しさを親本来の愛情の元に与えられ育ち、大人への階段を着実に一歩一歩登り、人として自立していくのが一般の人であろう。

ところが、私のように虐待を受けて育った人の家庭環境では、幼少期に学ばなくてもよいマイナスな教育を、日々親から押し付けられ学習して育つ。 よってすでに幼少期に“負の100%”を達成してしまっている。 私の場合、母親の出産が極めて難産であったことで、生れてからこの母親に「あんたは悪魔の子や」と言われ続けて育った。

【インナーチャイルド(幼少期の自分)】

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200%タイプの人は、インナーチャイルド(幼少期与えられなかった愛情の欠如)部分の愛情成長が、空白なまま大人になっているので、大人になってからも愛情ある伴侶に、親から与えられなかった幼少期愛情体験を実践して貰う必要がある。 そうすることによって、空白部分が徐々に埋められて自分自身の存在意味も理解納得できる。 このインナーチャイルド部分は、子どもを産んだり幸せな環境下において出てくる心理的現象。 自分が幼少期育った不遇な状況で、本来与えられるべき愛情が枯渇していた為、愛情成長部分が空白となり満足感を得られず、虐待を受けていた幼少期の自分が語りかけてくるようなこと。 この点を克服し切れず負の心境へ傾いていくと、自分が受けていた時のような虐待環境を再び作り出してしまう。日常生活においても、テレビや映画で幸せなそうな家庭場面を観てしまうと、どうしても自分の過去と比較してしまい、幻聴ではない過去の自分の声に脅かされてしまう。

このインナーチャイルド部分を解決させるには、例えば夫婦の立場にある人であれば、伴侶側が親代わり的な状況をつくり、精神的にも肉体的にも幼児体験を実践する必要がある。 そうすることにより、空白部分が大人として成長し安定していくので、幸せな御縁の導きに出会えるように祈っている。―――残念ながら、これらの内容は、今の精神科医やカウンセラーが最も理解に欠けている点であり、更によくないのはインナーチャイルドの空白部分は「忘れなさい!」という一言で片づけられていること。

このフォーラムが “現代社会の荒みを無くせるよう”に、地道な活動ではあるが続けていきたいと思う。         (了)


8月 17 2013 | ご報告 and 活動報告 | No Comments »

「クラブ愛」本店 8月の岡田ユキ出演スケジュール

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2012年8月の岡田ユキの出演スケジュール

8月1日(木)、6日(火)、7日(水)、8日(木)、9日(金)、10日(土)、11日(日)、15日(木)、16日(金)、17日(土)、18日(日)、23日(金)、24日(土)、25日(日)、26日(月)、27日(火)、28日(水)、29日(木)、30日(金)、31日(土)

出演時間: 1、20時30分~21時30分 2、22時00分~22時50分 3、23時30分~24時20分

詳しくはお店のホームページをご覧下さい

岡田ユキの音楽療法が体験出来ます。

http://www.aidakanko.com/ai1.html

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8月 07 2013 | ご案内 | No Comments »