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第23回いじめ・虐待防止フォーラムのご報告

【第23回いじめ・虐待防止フォーラム】

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2013年(平成25)4月23日(火)新宿区新大久保地域センターで、第23回いじめ虐待防止フォーラムが開催された。 今回はフォーラムの主宰である岡田ユキによる特別講演。

【特別講演】
岡田ユキ:『人権問題に対する小冊子を発行した時もそうであったが、今回季刊雑誌の「アエラ・ウィズ・ベイビー」で“いじめ虐待問題”を特集掲載された後、全国から匿名でのメール相談が多数寄せられた。 それらの相談者は、自分が経験した事は極めて恥ずかしいものと、自らが決めつけているし、しかも積極的に相談することすら行っていない。 滋賀県大津市の学校でいじめが原因による自殺した生徒や、大阪桜の宮高校での部活顧問による一件。 東京都調布市の小学校では、二年生担任のベテラン女性教諭による生徒たちに対する暴言発言などは、家庭内で問題を抱えていた教師だったりしている。 さらに、名古屋のマンガ喫茶オーナーが従業員を殺害した事件は、過去幾度となくオーナー夫妻から日常的に暴行を受けていた従業員が、身体に青アザを受けながらもそこで仕事を続けていた事が判明した。 どうしてこのような不幸な出来事が起こるのか、その発生原因と対処方法を私が幼少期から受けて来た虐待体験をもとに、私なりの“虐待構図の解読”を説明する。』

[岡田式AC(アダルトチルドレン)判別法]
このAC(アダルトチルドレン)とは、外見は子どもなのに大人の様に振る舞う子どもの事をいう。―――東京都調布市の小学校教諭が担任クラスの生徒に対し日常的に暴言を吐いていた現場録音音声が報道された。  内容は、担任教諭が出来ない生徒に対して“なじる暴言”に加え、周囲の生徒に向かって指摘した生徒を個人攻撃し、更にあおる言動を浴びせるものだった。 これはクラスの中で一人の生徒を責める時、他の生徒を巻き込んで“生贄(いけにえ)の血祭り状態”にする手法である。 この内容を聞いて感じた事は、かつて私が幼少期家庭内で受けていた、母親からの日常的暴言の数々と全く同じ状況だ。 クラスにいる生徒がいじめる側の教師の特性を、幼いながらも考えていくように学習するのは、私の家庭内においても同じだった。 これは家庭で一番権力を持つ母親=担任教師が、立場の一番弱い末娘の私を標的にする構図と、クラス内の状況とは同じだと言う事である。 クラス内でのいじめも、いじめる側(担任教諭)をサポートするサポーター(生徒)という存在が生れ、それらは教師の側に付き一人の生徒をいじめる世界が成立している。―――このように大人の顔色を四六時中伺いながら成長していくと、AC化してしまう人間が育ってしまうのが現状である。 昨今のニュース報道や各メディアの取り上げ方で多くを見聞きしている“いじめ問題”だが、今だけに起きていることではなく、過去から繰り返されてきた“いじめの構図”だ。 ここ一年くらい前から「いじめによる自殺という負の連鎖構図が事実としてある」という社会認識がようやく一般的に広がってきた。―――このAC化した子どもが歳を重ね大人になったとしても、ACだった大人はACのままの状態で変わらないのであり、年齢が高くなるほど元の“素の自分”に戻ることは極めて難しくなる。

【AC化する人の三つの特徴】
これまで私がカウンセリングしてきた相談者の傾向を診てきて、ACになりやすい人の性格的傾向を、三つに大別分類した。
①  優しすぎる人。
②  親のことが大好きで無口な子。
③  天然ボケな人(細かいことを気にしない人)。

《会場から》
質問「ボクサーの亀田三兄弟の長男はこの中でどのタイプですか?」
岡田「彼には三つ全部があてはまりますね!。 ACの人は凄く孤独感を抱えていて、幼少期から親に対して甘えるとか、他人に対して甘える事を学んでいない。 彼も見た目はクールな感じに受け取られるが、実際はとても優しい子であるはず。 それは彼がチャンピオンになった時、チャンピオンベルトを父親にまで手渡した出来事があったり、弟が対戦相手の内藤選手に蹴りをいれた一件があった時など、亀田家サイドの対応は本来であれば、彼らの保護者でもある父親が謝るべき時に、子どもである長男が父親の代わりに謝罪していた。 この事は一家を背負って生きているのが長男で、父親は子どもに守られて育っている家族構成だという事を如実に物語っている。 彼(長男)は見た目と言動から損をしているので、本人は苦しんでいると思う」

質問 「子どもが②のタイプ(親の事が大好きで無口な子)であった場合の調布小学校の一件と比較して、亀田(長男)にあてはめると父親に対して“おべんちゃら”をする必要はないのではないかと思うのだが・・・」
岡田 「あの親子関係の裏では、父が子に“手を上げる行為”が日常的に行われていたと思う。 長男が社会の大人(メディア)に向かって発言する言葉使いが、あのような状態になったいきさつは、父が子に対し『自分が社会からいじめられたから、子であるお前はその仇を討て!』くらいのことは日常的に言い聞かせていたはず。 親自身が社会に馴染めなかった為に、結果的に子どもをACに育て上げてしまった典型的な親子関係である。」

―――「もう一つの例が、レスリングのアニマル浜口親娘だろう・・・ACでは共依存という問題があり、この親娘関係は共依存関係にある」
質問 「岡田さんご自身はこのパターンですか?」
岡田 「そうです!。私の場合は息子との関係が共依存でした。子離れ出来ない親が共依存関係を作り上げてしまい、大人になった子にまで手をかけたいと思う過剰な気持ちが強過ぎると、親が子をいつまでたっても子ども扱いしてしまう。―――このバランスが崩れ乱れてしまうと、子をストーカーにさせてしまったり、家庭内暴力を引き起こさせたりする。 親が口うるさく言い過ぎて、子が親を殺したり、子が言うことを聞かないと親が殺してしまうようにエスカレートする。
―――戦後すぐの時期では、悲惨な戦争による人の死を皆が体験していた為、現代の様な社会状況はそれ程表面化してはいなかったと思うが、戦争を知らない世代の人たちが現在の状況を作り出しているのは事実である。」

質問 「アニマル浜口親娘の娘さんをみていて、熱血漢ある父親の存在は解るが、娘に対する過剰な愛情が行き過ぎている分、彼女本人は選手として本当の強さに欠けているようにみえるのだが・・・」
岡田 「―――そうですね! 彼女自身も乗り越えられない何かに苦しんでいると思う。レスリングも本心から好きでやっているのかな!?と疑問符を付けたくなる。 親の事が大好きだから、親の為にやっている節がみられる。―――このパターンもAC化した子の典型的例で、親に理解されたい!と思う子の傾向で“共依存”だ。」

【ACという人の思考行動パターン】

資料
※100%達成の人

資料
※200%達成の人

資料
※50%達成の人

私はACの人の思考行動パターンを資料①②③のグラフのように
分類した。 ①は目標達成度合い100% ②は目標達成度合い200%
③ は目標達成度合い50%を表している。 このグラフで②の200%
タイプの人がACを表す。
―――①の100%の人は一般的大人の階段を登り成長を遂げて大人になった人。
―――②の200%の人は生れてからすぐ幼少期にかけて、親から“本来、人として学ばなくてもよいマイナス100%の要求”を日常的に求められ、すでにそれを達成してしまい、さらに大人になってもより完璧な事を求められ、トータル200%(一般の人の二倍)の目標達成度合いが成立する。
―――③の50%の人は、人として大人になる階段を50%しか登らず成長してしまった人を表す。

質問 「資料②のブルー部分(大人の階段)で、学ばなくていいものを学んでいるという意味は?」
岡田 「それは暴力の仕方や、暴言の吐き方を親から学ぶということです。 200%タイプの子どもが出来てしまう背景は、外見は大人の姿で、内面は子どものまま成長出来ず大人に成なってしまった親が、200%タイプの子を育ててしまっている。 大人(親)が、暴力と暴言により子どもを躾けていると称し行う虐待行為です。―――これは大人になってから学ぶ行為ですか!?」
会場 「いいえ! 人としても学ばなくてよい事ですね」
岡田 「例えば、性的虐待の場合を考えた時、子が親からレイプの仕方を学ぶことです。 レイプの仕方が大人になる為に必要ですか!?」
会場 「必要ないですね!」
岡田 「これらの行為を日常的に躾教育として、親が子へ教えているという現実があるということを皆さんもよく理解してほしいです。―――200%タイプの子が育った家庭環境を、この子が生れてからの回想経過を表現すると、産院で出産し終えた母子が自宅へ戻り、母親の育児生活が始まったとする。 この母親が人として成長しきれぬまま親となった親だと、子の育児自体が面倒臭く煩わしいだけなのである。 虐待をする家庭の親は、子を育てることをもって成長もしない人間であるということ。 赤ん坊が泣くことも「あなた(子)自身が悪いからでしょ!」と泣く赤ん坊のせいにしてしまい、手をかけようとしない。 言葉すら発せず泣くことでしか自分の感情を表現出来ない乳幼児であるにもかかわらず、逆に怒りで子に手を上げて虐待しているのだ。

会場の声「今までの説明をお聞きして、この200%タイプの人が育った“人としての幅”は、一般の人と比較しても人間の許容範囲は二倍も広いと感じる。 確かに子として学ばなくてよい事も学んで育ってしまったが、良い意味の見方をすれば人間として幅があると云うことではないのだろうか!?。 単にマイナス面ばかりではない気がする」
岡田 「そうです!。」
会場 「一般的な100%タイプの人が良いとばかりは言えないと思う。厳しさや優しさを学び成長した100%タイプの人は、“究極の悪さ”だとかは知らないだろう。・・・であるから、200%タイプの人の方が人間的幅があり良いと思うのだが」
岡田 「そうです! そこの部分を解って頂けたらよいですね。 世の中では虐待を受けて200%タイプになってしまった人を、悪い人だとレッテルを貼ってしまっている感がある。 例えば亀田(長男)氏とプライベートで友人関係もしくは、付き合ってみたいと思うでしょうか!?。 皆さんなんとなく遠ざけてしまうのは本心ではないですか。 実際は今、会場から上がった声のように良い人間であることには間違いないのです」 

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【インナーチャイルドという言葉】
岡田 「この業界用語は、幼少期に体験して閉ざしてしまった自分、過去の感情が、成長して大人になった時に再び現われてくる感情現象の事。―――インナーチャイルド現象を抱えた人が、一般社会の中で孤立した状況を感じ自らを苦しめることで、乗り越えられないでいる現代社会の見えない負の構造がある。 これまで話したように200%タイプの人は、人間的幅を持って要るにもかかわらず、一般社会の中に溶け込めず周囲の人にもなかなか理解されずにいる。―――ではこのインナーチャイルドの負の部分を解決するには何が必要なのかというと、異性によって自分自身の親代わりをして貰うことが重要になってくる。 具体的には、インナーチャイルドの人は、幼少期に親から愛情あるスキンシップ(例えば抱っこ)を充分にして貰えなかったので、大人になった人であってもこの触れ合いが非常に大切であるということ。―――例えば歌手のマイケル・ジャクソンが“ネバーランド”と称した豪邸の屋敷で、他人の子どもたちと一緒に生活を共にしたことは、彼がACであったという典型的例だろう。 幼少期から芸能界に身を置き、彼自身が子どもとして出来なかった事を、大人となりあのような状況を作り出した。子どもと一緒に遊ぶ生活をした事を理解できない一般の人々には、異常な行動にしか受け取られず変質者的な性癖者として批判の的となっていた。 少なくとも彼の周囲に理解ある異性がいて、親代わり的な対応をしていてくれたなら、彼は理解されていただろう。―――私の場合は、この親代わり的理解者(息子)や(異性)がいたので、大人になってからも少しずつ成長の階段を登ってこれた。 社会の中で埋もれたままのこの200%タイプの人たちは、子どもの頃から他人に気を使い気配りし、人の気持ちが判り過ぎる位判る人なので、人材育成や人の教育を行うリーダー的立場に最適なのだが、なかなかその芽を芽吹かせてあげることが出来ていないのが現状だ。

質問 「50%タイプの人は、ACではないですよね!?」
岡田 「そうですね。50%タイプの人は“大人になる為の成長の階段を最後まで登れず途中で大人になった人“をいいます。
いわゆる以前の民主党政権の方々に多くいた。 今の自民党政権にもいないとは言えないが、松下政経塾の中にはこの50%タイプが多い」
質問 「それは一言で云うと自己中(ジコチュウ)ですか!?」
岡田 「自己中心的というよりも無責任!。 あるいは、自分の責任範囲を理解できていなくて責任を取れない人。 これは彼らに言わせると、自分が責任を取ろうとしても秘書がその責任を取ってしまったり、親が取ったり教育的立場の人が出てきて、本来本人が取るべき責任を身代わりで取ってしまうといったようなこと。―――この人たちもある意味不幸であると思う。 人生は“苦あれば楽もあるさ”というように、苦労も味わい体験してこそ楽しいことを判るはずだが、苦の部分を経験できず中途半端な成長をしている。 ―――それらの不平や不満が積り積もって鬱積した感情を爆発させ、家庭内暴力という形の事件を起こしてしまうのが、この50%タイプの人に多く、“ウザイ!”という親への不満が過激にエスカレートしてしまうと親殺しが行われてしまう。」

【50%タイプと200%タイプの違い】
岡田 「この二つのタイプの人の違いは、個々の責任能力の違いによる責任能力の問題である。―――200%タイプの人の責任範囲は人の二倍もの責任まで取ってしまう。 仮に50%タイプの親だとしたら、200%タイプの子が親の責任まで取ってしまうといった様なこと。 これは一般的会社企業でもよくあることで、“どうしてそこまで責任を取る必要があるのか!?”と思い当たる人が身近にもおられると思う。 あるいは、何も悪い事をしていないのに口癖で「ゴメンなさい!スミマセン」を連呼して周囲に気を使い過ぎているような人も同様である。―――逆に50%タイプの人は、自分の責任範囲を理解出来ていないので「やります!」と発言しておきながら最後までやりきれていない人。 これは今まで周囲にいる誰かが責任を代わりに取ってくれていた為、結果的に“嘘つき”呼ばわりされているが、本人からすると全く嘘をついている意識はないのだ。

質問 「50%タイプの人と200%タイプの人の世の中での割合は、大雑把に言ってどれ位を占めているのでしょうか」
岡田 「医師の立場にいる人に50%タイプが多く、中でも精神科医や臨床心理士は顕著だと思う。 外科医や脳外科医だとオペが頻繁にあり、更には救急救命士のような一刻を争うような、緊迫した状況にいる医師では200%タイプが多い。―――医療者として医師を目指してきた人たちは、医師になる為の過酷な受験勉強ばかりに没頭してきた。 そんな通称“我利勉(ガリベン)”生活を過ごしてきた人に向かって、果して心の病に冒され悩みをもった人が相談できるのだろうか。 いくら医学の勉強をしてきた専門家であっても、そういった人が白衣を着て精神科医の肩書を持てば、患者はこれらの医師のもとに足を運ぶことになる。人としての本質を見極める事を学ばず医師となった人が、間違った処方をしているのが現代医療の現実である。

【「氣學」という人になる學問】
岡田 「数年前に“氣學”というものを学んだ。これはかつての道徳であり武士道を表し、海外では帝王学と呼ばれるもの。日本では聖徳太子が最初に教えたとされる学校の始まり。“男女七歳にして席を同じうせず”という故事がある。この本質的意味は、男は七歳から生き抜く為に狩りや英知を学び、女は生涯の伴侶を得て妻になり、子を授かり母となる為の教えを表している。―――男は生涯をかけて家族を守りいくら年齢を重ねても子どもであるといい“一徳”。女は、女から妻へ変わり母となる成長の進化で“三徳”あるという。」
―――「私の所へ中学校の修学旅行生が訪ねてくる。 生徒たちにも虐待に関する話をする中で、『我が子を虐待する人は赤ちゃんに慣れていないからですか?』と問い掛けがあった。 聞かされたのは生徒たちも虐待問題を深刻に考えていて、授業の一環で実際の赤ちゃんをあやしたり、触れ合い方を学んでいるそうだ。『こういった事を経験していたら虐待というものは起こりませんか!?』とも質問された。 ―――これについて思う事は、その授業も大切ではあるが母性というものを育てなければ、赤ちゃんは単なるペットでしかないと感じている。 事件を起こしている女性をみていると、内面は女のままだ。 妻という段階で異性である男性(伴侶)から愛情を得て、女性側からも愛情を与え合うことにより、子を産みたいと考え、授かり育児という事が行われるのであって、このステップを経験していく過程で、母性というものが芽生え育まれ成長するのである。
―――現代女性の家庭生活にあって、夫のケータイの着信履歴が気になってついつい覗いてしまうような妻というのは“オンナ”の部分が非常に強い人である。 良妻であれば夫は仕事に就いても、伸び伸びと出来る夫婦関係が構築され安定している。 女から妻となった人が良き妻となれるか、さらには良き母性が成長できるかで決まってしまう。
―――男性の場合は、皆母親的な立場となってくれる人が欲しいのであって、“オンナの母”ではうまくいかない。 この“オンナの母”部分がいじめを生んだり虐待をしたりして自殺に追い込んだり、親殺し子殺しという悲惨な結末をたどってしまう。―――これを踏まえると、特に200%タイプが母性の強い傾向にある。 この母性父性の部分を周囲の人が理解し補ってくれる必要があり、いわゆるインナーチャイルドの部分も同様に当てはまり重要な存在となる。
―――50%タイプの人が成長不足していた部分を、200%タイプの人の補助で上手に育ててくれるので、良い関係も築け70%・80%・90%と成長変化できる要素を充分に含んでいることを決して忘れてはならない。 大人の階段を過保護による無責任な成長度合いで50%のまま大人になってしまった人も、200%タイプの人の成長教育により一般的成人に成り得るのは、躾と虐待の本質的境目で虐待されていた体験があるからこそ、50%タイプの人に対して厳しく躾ける本質をもって、やり遂げられる様に見えない部分で支え導き教えられるのである。
質問 「50%タイプの人が周囲の理解によって100%に成長出来る事は判ったが、 200%タイプの人は100%タイプになる必要があるのではないか」
岡田 「そうですね!。 200%タイプの人はそこまで出来る能力をすでに身につけているので、常に200%である必要はない。ある意味人は、多重人格である必要があると思うのは、友人と話す時と上司と話す時では、それぞれ話し方が違うという意味での多重人格と例える。―――この場合200%タイプの人があらゆる面で完璧を求めるような行動を、外でも内(家庭)でもしていると息を抜く場もなくなってしまい、結局自らを追い込んで病院の医師に相談すると、分裂症だの統合失調症だの不安をあおる病名だけを付けられ、病気になってしまう。 それらは本質を見極められず育った50%タイプの医師が診断してしまうから、そういったことが繰り返し起きている。

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質問  「岡田さんのお母さんは50%タイプでしたか?」

岡田  「そうでした!。加えて“母性のなかったオンナ”です」
質問  「それは、お父さんに愛されていなかった!?」
岡田  「母は五人兄姉の末っ子で、戦争で二人が亡くなり女三人になった。 すぐ上の姉は職業婦人と呼ばれ非常に綺麗だった為、村でも人気者で母は常に比較される対象だったらしい。 そんな姉妹関係から逃れたい一心から都会への願望があり、京都西陣の叔父宅によく遊びに行った。そこに出入りしていた父を紹介された。当時他に結婚したかった男性がいたが想いは叶わず、仕方なく父と結婚する破目になった。 暫くして長男が誕生すると母は彼を溺愛し育て、二男が誕生しても二男は母にとっては“別物”で見向きもしない程の子育てとなり、溺愛される兄とは違い二男は母の愛情を与えられずに育った。やがて流産も経験した後待望の娘の私が誕生した。 私は母が溺愛していた長男から、何も判らないまま性的虐待を受けていたのだ。 私自身カウンセラーの仕事をするようになった頃から、自分の幼少期のかすかな記憶が蘇ってきた中に、母が長男の兄と性的交渉をしていた光景をうっすら覚えている」

【母の死と父の死】
岡田  「もう一つ重たい話になるが、母が先に事故で亡くなり、一年半後父も亡くなった。―――母は糖尿病で入院、認知症と軽度の脳梗塞であった為、正月休みには自宅へ帰って来ていた。 両親二人だけで正月の雑煮を食べた直後、母は喉に餅を詰まらせて死亡した。 近所に住む二男夫婦が駆けつけて嫁が父から聞いた話によると、小さく切った餅を母に与えたと父が言っていたらしいが、検死結果から喉に大きなお餅が、2つ詰まっていた事が判明した。 二男夫婦が実家に帰ると、父が嫁にセクハラをしていたらしく、嫁は恐怖で近寄らなくなった。 だが夫である二男は自分の妻に対して「年寄りだから」というばかりを繰り返し、やがてこの嫁は引きこもり自殺願望に悩まされていた。
――― この父は、母が亡くなる前には四つもあった癌が、母が亡くなった途端全て消え去り、京都から東京へ旅行が出来るまでの体に快復し、このフォーラムにも出席してくれた。 母が亡くなってから一年半後父も他界した。 父の葬儀を済ませ納骨の時墓石を開けると、母の骨壺を置いてある箇所がコンクリートで固められてあったのは、恐らく父が母の恐ろしさを怖れてやったものだろうと感じた。 母が亡くなった後、初めて父と二人だけで一日中話す機会があった時の、父の言葉を思い出した「母との結婚生活は生涯苦痛で、亡くなってよかった」と・・・その時私の感情も父と同じで、本心から楽になったと思った。

【何があっても親は親!?】
岡田 「これまで私がよく言われていた言葉がある。“何があっても親は親であって、子どものことを思っているはずだから、今は無理でも仲良くしてね”と。 さらに“親も高齢だからね”と付け加えられる。―――私たちにしてみれば、こちらは親のことが大好きで関わりたいと願って接するのだが、親の方が私を否定しているので拒絶されてしまう。 以前小学校の恩師が私の本を読み、数十年ぶりに再会した。その時、かつて恩師が私の家に家庭訪問をした時の様子を思い出し、『この母子関係は何かおかしいなと感じる部分があったが、教室で楽しく過ごす様子をみて、何かの思い違いだろうと見過ごした事を教えられ、あの時気付いていたら・・・』と言われ、私から母への仲介をお願いしたら、『私も高齢でシンドイ、自分でどうにかして!・・・』と拒まれた。

質問 「岡田さんご自身も若くして結婚され、子が出来自分が受けた虐待を息子さんにされたことは、トラウマ(精神的外傷)なのですか!?」
岡田 「トラウマと言うよりも、学ばなくても良い学習を受けたと云う方があてはまる。 私は物心ついた頃から、家庭内で家族にいじめられていたので、自分自身が悪いのだと思いこまざるを得ない状況で育った。 一般家庭で行われている普通の親の愛というものを知らないで育っている。DVの夫と結婚したのも、娘としては自分の父親と似たような伴侶を選ぶというのと同じで、夫もそうだったということ。
50%タイプの人が甘えてくるような男性を、自分で選んでしまう。―――共依存関係で成り立っていた両親(夫婦関係)をみて育った子は、結果的に依存してくる人を選んでしまう。 私の場合の離婚は、息子が自分の父親とは一緒に居たくないの一言がきっかけで、それまで息子の為を思い、主人と一緒に居ることを我慢していたので、鬱積していたDVの夫に対する感情が一気に吐き出され離婚した」

【シングルマザーとして京都から東京へ】
岡田 「息子の転校は小学二年の時だった。 慣れない環境と初めて接する東京弁の言葉使いに、息子は学校で暴力的というクラスの友達からレッテルを貼られていた。 息子の話し方はぎこちなくも標準語で、ノリツッコミも標準語でやる為に叩かれたと思われてしまい、次第に孤立していた。
その年の運動会に参加した時、息子のクラスの友達の中に私が強引に入り、関西系のノリで漫才風におどけてみせると、一転して人気者扱いされ面白い母親が受けて、息子にもその影響が移り、一気に仲よしとなり息子の誤解が解けた。―――この息子が支えとなりお互いが成長し、子の方が親離れしてくれて自立できた。

【更生するということ】
岡田 「50%タイプの人の更生という意味では、自分の目標に向かって成し遂げられる周囲の厳しい支えがあれば、育っていくのだという環境を作ってほしい。―――200%タイプの人は縁の下の力持ちとなる気持ちが強い。 特に自分の生活にパワーを使っているので、他人のことまで手を回し面倒をみるまでには至らない。 私もそうであるように、このタイプの人は常に自分探しをしている状態がある。自分の不足している部分を他人に求めても返ってこないので、仕事に打ち込むとその代償は頑張れば頑張っただけ返ってくるため、逆に頑張り過ぎてウツになる人が大半である。
――-自殺ということについても、200%タイプの人は“富士山の樹海に入り人目に触れない場所へ行き、ひっそりと死を選ぶ。 50%タイプの人は電車に飛び込んだり、他人に迷惑をかけるような死に方をする。―――過去私も自殺未遂した時は、家の布団に入り手首を切ったが、布団を汚したりしたらまた母親に“どやしつけられる”と考えて腕を上げた状態にしていたらそのまま眠ってしまい、朝起きたら傷の血が固まっていたことがあった」

会場 「どちらのタイプの人も、それぞれサポートしてくれる人が必要ということですね!」
岡田 「50%タイプの人には厳しく、200%タイプの人には優しく育てるサポートが必要です。―――前回のフォーラムでも講演して頂いている国際医療研究センター国府台病院の内科医長である三島先生の話しでは、先生が部下から何か言われたら腹が立つと云われるが、私からするとなぜそんなこと位で怒りの感情がでるのか判らない。 私の場合だと、逆に意見や教えてくれたりすると、有り難く思い嬉しいと感じてしまう」

岡田 「例え話しだが、泥棒とスパイを比較してみると、他人の家に入り込んで盗むコソ泥は、箪笥の引き出しから何もかも開けっ放しにしたまま片付けもせずに逃げていく。これは50%タイプの人であって、スパイは侵入した形跡すら消し去り必要なものだけを盗んで跡形もなく立ち去る。これは200%タイプの人だ。 TV局の取材も受けるが200%タイプは表には現れにくく道徳心が備わっているので、影像対象としては地味である。局側の人間の中にも200%タイプの人がいるので、逆に200%タイプの人を認めようとしない傾向にある。 50%タイプの人が影像的に判り易いというのは、ひきこもりだとか家庭内暴力というように、自己アピールがうまく、目に見える形があるから取り上げやすいのである。―――体罰の問題であっても同様で、かつて幼少期に体罰を受けて育った人が、それがあって成長したと思い込んでいる人が大人になり、同じ様に体罰を繰り返しているのは、過去の学習体験があるからこそ、やる体罰である。 体罰にしてもいじめにしても、無意識にやっている部分は少なからずあると思う。 子どもの頃のエスカレートさが自殺に追い込むケースにつながっている。 ある養護施設に行くことがあり、そこで生活する小学校2・3年生に私の本を読んでもらったら、子どもたちが職員にも話していなかったことを、私に語ってくれるようになった。 これは子どもであっても何か感じるもの、判る部分があるのだと実感した」

会場 「虐待問題は、マイナス面ばかりではなく、プラスの面もあるのだということを、次のステップでは表現したらよいと思う」
(了)

6月 10 2013 | ご報告 and 活動報告 | No Comments »

「クラブ愛」本店 6月の岡田ユキ出演スケジュール

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2012年6月の岡田ユキの出演スケジュール

6月1日(土)、2日(日)、3日(月)、8日(土)、9日(日)、11日(火)、12日(水)、13日(木)、14日(金)、15日(土)、19日(水)、20日(木)、22日(土)、23日(日)、26日(水)、27日(木)、28日(金)、29日(土)、30日(日)

出演時間:

1、20時30分~21時30分

2、22時00分~22時50分

3、23時30分~24時20分

詳しくはお店のホームページをご覧下さい

岡田ユキの音楽療法が体験出来ます。

http://www.aidakanko.com/ai1.html

6月 01 2013 | ご案内 | No Comments »