2011/1/21 金曜日

キナバルへの旅(4)~悲願の登頂!標高4095mの世界!~

Filed under: 旅行記 — aHS 中村俊哉 @ 1:19:46

 この日は今回の旅で最も長い一日だったため、二回に分けて、お送りします。(笑)

【四日目:2011年01月02日 前半】 

 深夜2時、携帯電話のバイブレーション機能で目が覚める。

 支度を終える前に、ジェリーが私の部屋にやってきて、声を掛けてくれた。

 こんな真夜中に出発するのは、山頂より御来光を拝むためで、キナバル山に上る人のほとんどがそうする。

 小屋のラウンジ(と言っても、居間程度のものだが)でトーストを一枚焼いて、食べる。
 次に口にものを入れることが出来るのは、登頂して下山し、この小屋に戻ってきてからになるだろう。

 2:45頃、ペンダントハットを出発。
 当然、何の明かりもない、山中の深い森の中。
 トーチ(懐中電灯)を頼りに進む。

 「山の下の方はジャングルだが、中腹辺りから植物はなくなり、岩ばかりになる。」
 そう言ったジェリーの言葉通りの景色に、周囲は段々と変化してきた。

 勾配も急になり、両手でロープを掴み、足で踏ん張って、上っていかなければならない場所も出てくる。

 その際、トーチをポケットにしまうよう、ジェリーに言われた。

 が、上っている途中、ロープがポケットに当たり、押し出されたトーチが岩場を転がり落ちてしまった!

 幸いにも下方にいたジェリーが受け止めて、後から上ってくる登山者にぶつかることはなかったが、この衝撃で私のトーチは壊れて、点かなくなってしまった。

 さすがにこの真っ暗闇の中、危険な岩場を灯りなしで進むことは不可能なので、ジェリーは装備していたヘッドライトを貸してくれた。

 彼のライトを頭に付け、進む私の後ろを、ジェリーが付いてくる。

 途中、小屋があり、中にいる係員に、ランプの明かりにかざして、自分のパスカードを見せる。
 登頂証明書を発行してもらうために、チェックポイントでの確認が必要なのだ。

 彼方に見える空を目指し、この世の果てのような岩壁を進む。

 空気は冷たくなり、風も出てきた。
 体力も限界に近い。

 そんな中、前方の登山者が立ち止まっている。
 何かあるのだろうか?

 不意にジェリーが「ここが標高4,095m、ロウズ・ピークだ。」と教えてくれた。
 暗闇の中を無我夢中で進んできたので、分からなかったが、いつの間にか最も高い場所に到達していたのだ!

 かくして、5:39、遂に登頂成功!

 途中、2時出発の先発組を追い抜き、私は3組目の登頂者となっていた。

ロウズ・ピークにて

 これはジェリーに撮ってもらった写真。

 右の看板には「ロウズ・ピーク 4095.2m」の文字が入っている。
 頑張って、看板の背後に回ったが、冷たい風が吹き付け、立っているのも辛い。

 だが、暫くの間、ここで他の登山者の到着と周囲が明るくなるのを待たなければならない。

朝焼け

 少しずつ空が色味を帯びてくる。

少しずつ明るくなっていくキナバル山頂

 残念ながら、雲に遮られ、日の出は見られなかったが、眼前に現れたのは驚くべき光景だった。

ロウズ・ピークからの眺め

 眼下に広がるサウス・ピークの威容。

サウス・ピーク

 これは落ちたら、即死だな。間違いなく。

落ちたら、即死!

 山頂は奇岩の大地だった。

 地上では見たこともない、岩山が林立する。
 ここは花崗岩に覆われ、植物はほとんど生育しない。

奇岩の大地

 この日、登頂を果たしたのは、正月ということもあり、ガイドも含めると50名ほどだった。

 山頂の光景を一時間程度楽しみ、下を山りる。

岩山群

 途中、掴んだロープがしっかり固定されてなくて、大きく振られてしまい、反対側の岩場に激突!頭を強く打ちつけてしまった。

 その拍子で登山帽は飛んだが、それが衝撃を吸収してくれたのか、幸い、大事には至らず済んだ。

 激突の瞬間を見ていなかったジェリーだが、その後のふらついている私を見て、「OK?」と声を掛けてくる。
 私は、恥ずかしいやら心配を掛けたくないやらで、「OK!OK!No Problem!」と精一杯の笑顔で答える。

 そんなジェリーは私の写真を沢山撮ってくれた。
 どうやら、日本製のデジカメが気に入ったようだ。(笑)

岩山と私

 4月のイベント(テラクリ)でキナバル山の写真を展示しようと思っていると言ったら、俄然張り切るジェリー氏。(笑)

ロープを伝って下山(1)

 急な岩壁はロープを伝い、順番に下りる。

ロープを伝って下山(2)

 下から見ると、こんな感じ。

 危険なポイントでは慎重に進む必要があるため、どうしても渋滞になってしまうが、ここはやはり安全第一だ。

 8:30には何とかペンダントハットに帰還。

 一時間の休憩の後、麓まで下りることになる。

 「キナバルへの旅(5)」に続く!

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